木である理由
お部屋の中で森林浴
建具材の素材として木が良い理由は様々です。ストレスを和らげて、身も心もリフレッシュさせる森林浴の爽快感を経験された方も多いと思います。 それをお部屋の中でも同じ効果が得られるのはご存知でしたか?これは「フィトンチッド」という言葉に置き換えられます。一言で説明すると「森林の香り」なのですがその香り の正体は森林の植物、主に樹木が自分で作り出して発散する揮発性物質で、テルペン類を主成分とした有機化合物です。自然の森林の中で育まれた「木」を素材とした建具 を多く使用することで室内に居ながら森林浴効果を得られるのです。

天然のエアコン効果
木材は湿度が高くなると湿度を吸収し、低くなると放湿して、回りの湿度が一定 になるように自動的に調節するといった調湿性能を持っています。このような湿度調節機能によって、ダニ類の発 生やアレルギー疾患等を抑えます。
リフレッシュ 自律神経の安定に効果的と言われ、肝機能を改善したり快適な睡眠をもたらすことも知られています。
    
消臭・脱臭 森林には悪臭の原因となりそうな動物の死骸や枯れた木等があるにもかかわらず、爽やかな空気が広がっています。森林には空気を清浄したり、悪臭を消す働きがありこうした 消臭作用は身近な生活臭に効果的です。
抗菌・防虫 食品への防腐、殺菌をはじめ、部屋や浴室のカビ・家ダニ等への防虫にも効果的です。抗菌作用は、人体を蝕む病原菌にも有効です。人体に安全な天然物質ですから副作用の 心配がなく穏やかに作用します。

病を治す香を発散
杉やヒノキの香りに含まれている揮発性物質(テルペン類)には、殺菌・殺虫機 能のほかに、人の自律神経のバランスを保つ作用があります。ダニの繁殖を抑制し、抗菌・抗カビ作用もあり、何より人に安らぎを与え て健康を保ちます。
目にも優しい
人の目が疲れない光の反射率は50%〜60%とされていますが、杉・檜は60%なので最も快適といえます。   また木材は有害な紫外線の反射が少なく、赤外線の反射は多いので、暖かさを感じさせてくれます。 木の木目には1/f(エフ分の一)揺らぎという心地よさがあることや木に触れると血圧が低下することが明らかにされていて、人の五感全てに快適感を与えてくれるのです。 木材にはその他にも、自然素材としての断熱材の役目を果たす断熱性能もあります。また燃焼時の木材の柱等は表面の炭化により燃焼速度が遅くなり、非難や消火活動 の観点から安全性が高いといえます。衝撃を吸収したり、騒音を軽減させる吸音率が高く、音を和らげる性質もあります。 そして何より世界最古の木造建築物に数えられる法隆寺では1200年の時を経て現在もその強度を保っています。

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